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【本の情報】 父親エッセー 自分の変節ぶり、楽しく発見 角幡唯介


 数年前、男友達との酒席で「今度、父親エッセーの連載を始める」と明かすと、全員から「それはやめたほうが良い」とたしなめられた。他人の子供の話など絶対に面白くないというのだ。だが反対されたことで私の中で挑戦心がわいた。お前ら馬鹿か。子供ができたら毎日が発見の連続なのだから面白くないわけがないだろう、と。 ■固定観念を逃れ 父親による育児本の刊行が近年目立つ。日本の体育会系的な男社会の風土を考えると、俺の子供は可愛いんだと父親が公言すること自体、一昔前までは恥ずかしいことだった。そういう奴(やつ)は軟弱だと見なされた。しかし世の中は変化した。イクメンが尊ばれ、男の育児休業が導入されるうち、育児を…






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【本の情報】 酒の起源―最古のワイン、ビール、アルコール飲料を探す旅 [著]パトリック・E・マクガヴァン


 ごきげんバッカスのお通りだ! わーい、愉快愉快。人類が文明を生み出せたのは、お酒のおかげなんだって。酔っぱらうことで革新的な思考が刺激され、みんなでお祭り気分になれて共同体の絆も強まるってわけ。 じっさいアルコールを求める人類の執念はすごいよ。たとえばトウモロコシ。5粒ぽっちしか実らないメキシコの草を、改良に改良を重ねて、ビールがつくれるまでに変身させちゃったんだから。 世界中の酩酊(めいてい)の痕跡は、土器の内側にしみこんだ成分を化学分析すると分かるんだ。今のところ最古記録は9千年前の中国酒だけど、すぐに更新されそう。ニッポンのカッコイイ縄文式土器とか、化学分析すると何が出てくるのか…






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【本の情報】 池澤春菜が薦める文庫この新刊!


 (1)『スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選』 桜坂洋ほか著 D・H・ウィルソンほか編 中原尚哉、古沢嘉通訳 創元SF文庫 1080円 (2)『無常の月』 ラリイ・ニーヴン著 小隅黎、伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫 1037円 (3)『ボルヘス怪奇譚(たん)集』 ボルヘス、ビオイ=カサーレス著 柳瀬尚紀訳 河出文庫 896円 ◇ 今回わたしがご紹介するのは、それぞれ趣の違った短編集3冊。短編集の楽しみは、バリエーションの楽しさと、自分自身のリズムで読み進められること。 (1)ゲーム世界のお約束はすっかり共通認識として定着した感がある。その証拠に、今ではその中に入りこむ…






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【本の情報】 「絵本作家になるには?」五味太郎さん、ベトナムで講演






 「きんぎょがにげた」「みんなうんち」などの作品で知られる絵本作家の五味太郎さん(72)が21日、ベトナム・ハノイで講演した。五味さんは現地在住の日本人やベトナム人のファンに向けて、「子どもも大人も、好きなものをいっぱい発見することは、人生で一番大事なこと。そのスタートの一つに絵本がなれたらいい」と語った。

 五味さんはこれまで約400冊の絵本を出版。作品は約30カ国で翻訳され、ベトナム語にも5作品が翻訳されている。

 講演で五味さんは、日本や韓国、中国などで、「教育」のために子どもに本を読ませようとする風潮が強まっていることに違和感を示し、「大人の仕事があるとすれば、いろんなタイプの本を作ってじっくり子どもの選択を待つことだ」と話した。ベトナムについては、「まだ絵本の黎明(れいめい)期で、そこに期待している」と述べ、新しい内容の絵本が生まれることや、普及の仕方への可能性に期待を込めた。

 五味さんは絵本を書くのは「自分のため」と述べ、それが結果的に子どもにも大人にも受け入れられてきたと話した。そのうえで、「今度うちへ遊びにいらっしゃい」とか、「暑いから帽子かぶんなさい、と小さな帽子が入っていたりする」という子どもからのファンレターの内容を紹介し、「好きな作品やそれを書いた人に親しみを感じるという感覚、心のやりとりが大事なことなのだと思う」と話した。

 また、どうすれば絵本作家になれるのかというベトナム人記者の質問には、「とにかくいっぱい書けることが大前提。膨大な『かく能力』がないといけない」とアドバイスした。

 講演会は日本の絵本をベトナム語に翻訳し、低価格で販売する活動を続けている広告・編集会社「MOREプロダクションベトナム」が、日系企業などの支援を受けて開いた。(ハノイ=鈴木暁子)








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【本の情報】 言葉をリミックス、書いて解毒 町田康「湖畔の愛」

神秘的な湖のほとりに立つ老舗ホテルを舞台にした町田康さんの小説『湖畔の愛』(新潮社)は、ボケと突っ込み満載の恋愛コメディーだ。「人間、つまり自分の考えていることがあまりに訳がわからないので書いている」という町田さんにきいた。 本書は三つの短編連作集。意味不明な言葉を発する老人、天災級の雨女を愛した男、天才かもしれない芸人を擁する大学の演劇研究会一行――。ホテルという閉じられた空間に物語を背負った人々が集まる。 「大好きな吉本新喜劇を意識してます」 支配人の新町は真のホテルマンを目指しているが、つい妙な思考が漏れてしまう。到着客の名前がわからなかった瞬間、新町の頭の中で〈カッポーレカッポ…



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【本の情報】 サミュエル・ベケット「ゴドーを待ちながら」 桜庭一樹が読む






■私も同じ!ドン詰まり



 この演劇は、木が一本生えてるだけの場所で、二人の老人が、神(ゴッド)のようで神(ゴッド)じゃない何者か(ゴドー)をただただ待ち続けるお話だ。しかも、こんな不毛な会話を交わしながら。

 「ゴドーを待つ」

 「ゴドーが来るまでね」

 「なーんにも起こらない、だーれも来ない、だーれも行かない、もうやだよ!」

 「ゴドーか?」

 「涙も涸(か)れたか」

 ウーン、どうしてわたしは、このヘンテコな古典を何度も読み返してしまうのかな!?

 著者は一九〇六年アイルランド生まれ。第二次世界大戦のとき、レジスタンス運動に参加したことから、ナチ秘密警察に追われる身となった。南仏の村に身を隠し、じーっと戦争終結(ゴドー)を待った苦しい経験が、本作に影響を与えた、という説もある。

 この作品に描かれているのは何か? それは、いいことも悪いことも何も起こらないし、その状況を変えることさえ許されないという無力な人間が、まず絶望し、やがてその絶望に慣れ、苦しみに無自覚になっていくさまだ。だから二人は無意味な会話をし続けるほかないのだ。

 刑務所で上演すると、受刑者が「俺たちみたいだ!」と大喜びするらしい。でも、べつに刑務所に限らないんじゃないかなぁ……。学校や職場や家庭においても、わたしたちがそういうドン詰まり状態(ゴドーをまちながら)に置かれることは、ときどきあるよね?

 カミュは『異邦人』で、第二次世界大戦によって神なき時代が始まり、不条理な事件が起こる物語を描いた。でもこの作品では、そこからさらに袋小路に進んで、不条理な事件さえもう起こらない。“来ないものを待つふりをする”という、究極の不条理劇の超絶傑作――!

 ベケットは戦時下における個人的経験を、普遍の物語に昇華してくれた。だから、いま読んでも面白く、胸苦しく、わたしもつい、「自分みたいだ!」と喜んでしまうのだ。(小説家)








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