RSS

【本の情報】 ゴッホの耳―天才画家 最大の謎 [著]バーナデット・マーフィー


■素人探偵の異常な骨折り損? 時間を持て余しているひとりの退屈な暇人が、たまたまゴッホが住んでいたアルルに近い土地の住人であるという理由だけで、ゴッホの絵をあまり見たことも関心もないというのに、あの有名なゴッホの耳切り事件に異常な興味を覚えて、研究者も顔負けの追跡調査を始めた。 アルルに住んでいた1万5千人以上のデータベースから膨大な情報を得て、この一風変わった事件の全容解明に何千時間も費やす。美術の専門家でさえ今さらさほど重視しないと思うエキセントリックなエピソードに全身全霊取り組むその執念はまるでFBIだ。 当時の警察でさえ軽く素通りした出来事を128年後にこの偏執狂的素人探偵が再…




http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2017111900004.html?ref=rss2


from ブック・アサヒ・コム 新着記事 http://book.asahi.com/rss/rss2.rdf

スポンサーサイト

【本の情報】 他人の始まり 因果の終わり [著]ECD


作者はラッパー。書き下ろしは10年ぶり。「アル中」体験を題材にした前作同様、過酷な状況を他人事(ひとごと)のように突き放す。 だが「なんとなくボンヤリと家族のありさまを書いてみよう」と書き始めたエッセイは、警察からの突然の電話で局面が切り替わる。実弟が腹を切って死んだという。なぜそんなことになったのか。 弟は、心を病んで死んだ母が家にのこした作者の父と住んでいた。家族から離れた自分のせいなのか。それとも彼自身が抱えた個人の問題だったのか。家(因果)か、個(他人)か。いくら考えても答えは出ない。 この問いは、作者自身ががん宣告を受け、手術で欠損した体を死の現実ごと受け入れることで、ある…




http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2017111900009.html?ref=rss2


from ブック・アサヒ・コム 新着記事 http://book.asahi.com/rss/rss2.rdf

【本の情報】 売春島 [著]高木瑞穂


 島民のほぼ全員が売春の恩恵を受け生活していた島がある。耳を疑うような話だが、存在するのだ。三重県志摩市の離島、渡鹿野島だ。 「客は全島民に監視されている」「内偵中の警察官が置屋のマスターになった」「実態を暴いた女性ライターが失踪した」。著者は現地に足を運ぶのはもちろん、島外に住む関係者からも話を聞き、島にまつわる都市伝説を検証する。虚像を剥ぎ、島がなぜ売春島になり繁栄したかを解き明かす過程はスリリングだ。 最盛期にはパチンコ店やストリップ劇場、裏カジノ店まであり、大通りは人で溢れていたという。現在は浄化運動が進み、観光産業での活性化を目指すが、衰退の一途で、昔を懐かしむ声も。売春という江…




http://book.asahi.com/reviews/column/2017111700001.html?ref=rss2


from ブック・アサヒ・コム 新着記事 http://book.asahi.com/rss/rss2.rdf

【本の情報】 12年にわたって連載された“最大の長編”







手塚治虫「ブッダ」第1巻/潮ビジュアル文庫





 一話完結型の『ブラック・ジャック』に代表されるように、手塚治虫作品は長いものでも短編や中編の連作が多い。全7部3000ページ(潮ビジュアル文庫では全12巻)、1972年から足かけ12年にわたって連載された本作は“もっとも長い長編”だ。累計発行部数は実に2000万部。文藝春秋漫画賞や米国アイズナー賞も受賞しており、文句なく手塚の代表作のひとつに挙げられるだろう。

 内容は仏教の開祖ゴータマ・シッダルタ、すなわち「お釈迦様」の一代記だ。きっかけは「COM」の休刊で中断していた『火の鳥』の続きを描かないか、という少年誌「希望の友」の依頼だった。それに対し、「同じテーマでもう少し少年向きのものを」と手塚からアイデアを出したという。

 シャカ族の王子として生まれたシッダルタは、「人はなぜ苦しむのか」を知るためすべてを捨てて出家し、やがて悟りを開いて「ブッダ」(目ざめた人)となる。マガダ国王ビンビサーラや不肖の弟子ダイバダッタなど実在した人物とともに、準主人公とも呼べるタッタ、チャプラ、ナラダッタなど架空の登場人物も多いのが特徴で、物語のエンターテインメント性をぐっと高めている。身近でありながら教義がよくわからない仏教の入門書としてもお勧めしたい。


『ブッダ』(潮ビジュアル文庫)

著者:手塚治虫

出版社:潮出版社






http://book.asahi.com/reviews/column/2017111700005.html?ref=rss2


from ブック・アサヒ・コム 新着記事 http://book.asahi.com/rss/rss2.rdf

【本の情報】 街と山のあいだ 若菜晃子さん


■山を味わう喜び、静かにつづる 「人生に山があってよかった」 そんな言葉をそっと置いて、本は終わる。湿った土の匂いがし、落ち葉を踏む音が聞こえてくるような、自然に身を置く喜びが伝わってくる山のエッセー集だ。 大学卒業から15年間、「山と渓谷社」で図鑑や登山雑誌の編集を手がけた。月に一度は連泊での登山取材をしていた山のプロ。退社したのち、フリーの編集者として働きながら、本のタイトルでもある「街と山のあいだ」をテーマにした小冊子「murren(ミューレン)」の編集をしてきた。自ら取材、執筆もする。「初心者にも楽しんでもらえるよう、好きな山を好きなように」紹介している。 初めての随筆集。職…




http://book.asahi.com/reviews/column/2017111200013.html?ref=rss2


from ブック・アサヒ・コム 新着記事 http://book.asahi.com/rss/rss2.rdf

【本の情報】 〈マンガ今昔物語〉第87回 恐るべき「少年ジャンプ」の舞台裏!


 大ヒット作の一方で怪作も少なくない大御所・本宮ひろ志だが、最大の問題作は1982年に「週刊少年ジャンプ」で始めた『やぶれかぶれ』だろう。主人公は『男一匹ガキ大将』や『俺の空』で30代半ばにして“集英社のVIP”になっていた本宮ひろ志本人。「みずから参議院全国区に立候補し、国会議員になるまでをそのままマンガにする」というとんでもなく野心的な企画だった! 井上ひさし、菅直人、田中角栄などに加え、当時の「ジャンプ」編集長(第3代)・西村繁男、第4代編集長となる後藤広喜副編集長、今や集英社社長となった堀内丸恵といった編集者たちも全員実名で登場するのがすごい。「ジャンプ」本体が170円だった82年当…




http://book.asahi.com/book/comicbreak/2017111400014.html?ref=rss2


from ブック・アサヒ・コム 新着記事 http://book.asahi.com/rss/rss2.rdf

≪前のページ≪   1ページ/328ページ   ≫次のページ≫