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2017年11月のエントリー一覧

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  • 【本の情報】 人工知能と経済の未来 [著]井上智洋

    ■AIの不安拭う最低所得保障 人工知能(AI)を題に持つ本が多いのは、それだけ世が存在を気にし始めたからだ。将棋ソフト「ポナンザ」が10年の進化を経て現役名人に2連勝する今日に至り、コンピュータの処理性能の向上と再帰的学習能力(ディープラーニング)の加速度的な発達は、AIが人間の能力を超える未来を感じさせ始めた。ポナンザの開発者・山本一成が5月に出した『人工知能はどのようにして「名人」を超えたのか?...

  • 【本の情報】 西郷隆盛 維新150年目の真実 家近良樹さん

    家近良樹さん■近現代史を学ぶ楽しさ伝えたい 幕末維新史を専門とし、無血開城・大政奉還の立役者である徳川慶喜や西郷隆盛の研究を続けてきた家近良樹さんは、自らを「歴史学では異端」と語る。本書は体調不良の観点からとらえた西郷の評伝の続編で、「歴史は敗者にもフェアな目配りが必要」と失敗続きで謎多き西郷の実像に迫った。 例えば、近代化における立憲制の導入や共和政治をどう考えていたのか。皇族の血をひく最後の将...

  • 【本の情報】 泉鏡花文学賞に松浦理英子さん 長編「最愛の子ども」

    地方自治体が制定する文学賞の先駆けとして金沢市が1973年に創設し、45回目を迎えた泉鏡花文学賞の授賞式が19日、金沢市の金沢市民芸術村で開かれ、「最愛の子ども」(文芸春秋)の松浦理英子さんに正賞の八稜鏡(はちりょうきょう)と副賞100万円が贈られた。 私立高校を舞台に、友情とも恋愛とも割り切れない関係で結ばれた3人の少女を描いた長編小説。選考委員の山田詠美さんは「本の扉を開いたと同時に松浦さんだ...

  • 【本の情報】 本屋さんへ行こう 地域をつなぐ個性的な店々 南陀楼綾繁

     本を売る店は「本屋」あるいは「書店」と呼ばれる。『広辞苑』(第4版)を引くと、前者は「書物をあきなう家、または人」、後者は「書物をあきなう店。本屋。書肆(しょし)」とあり、大きな違いはないようだ。私は一般的な文脈では「本屋」、専門的な文脈では「書店」と使い分けているが、それは「本屋」の方が親しみやすい印象があるからだ。 ■業種を超えて 「本屋」を使いたい理由はもうひとつある。以前であれば、新刊書店...

  • 【本の情報】 日本二千六百年史―新書版 [著]大川周明

     大川周明は戦後、民間人で唯一のA級戦犯に指定され、東京裁判に臨んでいる。これだけでも、彼が戦前の日本においてどれほどの影響力をもった思想家だったか、推察できるだろう。日本改造主義の実践にも深く関わり、五・一五事件では禁錮5年の判決を受けて服役。出所してからは日本精神の復興やアジア主義を核とする言論活動を展開し、昭和14年にそれらの集大成として『日本二千六百年史』を上梓すると、官憲の弾圧によって改...

  • 【本の情報】 文様の楽しみ、本の外にも

     ■「文様えほん」 文様とは、「着るものや日用品、建物などを飾りつけるために描かれた模様」とのこと。日本でも、縄文時代からヘラや竹筒や貝殻や爪を使って土器や人形に描かれていたし、現代でもラーメン鉢や衣服に描かれている。モチーフは、植物、動物、天体や自然など様々だし、線や図形を組みあわせた幾何学文様もある。 本書は、そうした文様の種類を教えてくれるだけではない。地図で世界各地の文様の違いや伝播(でんぱ...

  • 【本の情報】 巨大なる空転―日本の精神科地域処遇はなぜ進まないのか [著]中澤正夫

     こんな無茶苦茶(むちゃくちゃ)な時代が、ほんの五〇年前にあったのだ。一九六九年、金沢での第六六回精神神経学会の異常な状況を、著者は克明に描写する。学術発表はすべてキャンセルとなり、四日間の全日程が評議員会と総会での議論に費やされた。医療制度や大学医学部のあり方に批判的な一派が、ヤジと怒号で議事の進行を妨害し、学会の理事たちを吊(つる)し上げたのである。 以後数十年間にわたって、日本の精神医療は停...

  • 【本の情報】 それぞれの「理由」に向き合ってみては 壇蜜さん

    80年生まれ。テレビ・ラジオなどで活躍。エッセーや初の短編小説を収めた『泣くなら、ひとり』など。■相談 ペットは家族? 再婚相手に違和感 再婚をしようと思う相手がいます。その相手は猫を飼っており、猫が死んだら家族の墓に納骨しようと考えています。ペットを家族とするのもどうかと思ううち、だんだん好みが合わないことが分かってきました。結婚の意欲も下がっています。そんな私は「おひとりさま」として生きるしか...

  • 【本の情報】 東直子が薦める文庫この新刊!

     (1)『電車道』 磯崎憲一郎著 新潮文庫 562円 (2)『太宰治の辞書』 北村薫著 創元推理文庫 756円 (3)『ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 小林一茶』 大谷弘至編 角川ソフィア文庫 821円 ◇ 長い時間を通して、人間の普遍的な想(おも)いが浮き彫りになる。そんな3冊。 (1)は、明治から現代に至る鉄道の発展とその周囲に生きる人々の生き様を多角的に描いた小説。小田急線がモデルのようだが...

  • 【本の情報】 (オススメ 編集部から)日本にルーツを持つ米国人たち

     1904年から2017年までの百有余年を舞台に日系米国人3世代の生き様を描いた『星ちりばめたる旗』(ポプラ社・1836円)は、米国在住の作家・小手鞠るいにとって、渾身(こんしん)の一作だろう。 主人公は、人種差別や日本人排斥の流れに耐えながら成功を収めた一家。だが太平洋戦争が運命を狂わせる。家族はばらばらになり、強制収容所に送られたり、戦死したりする。星ちりばめたる星条旗の下、日本にルーツを持つ...

  • 【本の情報】 (関連ニュース)80年代「カワイイ」色あせない ファンシーグッズ1千点 宝塚で企画展

    1980年代に少女たちを魅了した様々なファンシーグッズを紹介する企画展「’80s(エイティーズ)ガーリーコレクション “カワイイ”は時間(とき)を超える」が、兵庫県宝塚市立手塚治虫記念館で開かれている。約30年を経ても今なお色あせない、愛らしい約1千点のグッズが並ぶ。 空前の好景気で様々な流行や文化が生まれた80年代は、ファンシーグッズがあふれたキャラクターたちの黄金期。最近のリバイバルブームで、当時...

  • 【本の情報】 東大ナゾトレ [著]東京大学謎解き制作集団AnotherVision

    ■ヒラメキだけで解く超難問 なるほど「脳トレ」+「ナゾ解き」で「ナゾトレ」とはテレビ界も考えたものである。つまり、高齢者にはこの番組は脳の老化防止になりますよとアピールし、子供にはさあキミも超難問に挑戦だとけしかける。 テレビが高齢者と子供専用メディアになってからというもの、各局は難題を抱えてきた。老人とガキ、いやシニアとキッズの両方が見てくれるような番組作りをしなくてはならなくなったからである。...

  • 【本の情報】 熊野木遣節 宇江敏勝さん

    宇江敏勝さん■頑張って死ぬまでに長編小説を 紀伊半島の山深くで伐採した丸太を川で運ぶ。それを「狩川(かりかわ)」というそうだ。流れが細いうちは、底につかえたり岩に引っかかったりするのを1本ずつ、大勢の男たちが木遣(きや)り節で調子を合わせて流した。そんな昔の労働と暮らしを描く表題作など、山村を舞台にした七つの短編を収める。水は雨だけに頼る「天水田(てんすいだ)」、荷を頭に載せて運ぶ「いただきの女た...

  • 【本の情報】 沖縄子どもの貧困白書

     およそ3人に1人の子どもが経済的に困窮している沖縄県。その実態と、貧困を解消する様々な取り組みをまとめた『沖縄子どもの貧困白書』が刊行された。学校や暮らしの現場、地域から考え、沖縄戦などの歴史的背景にも目配りしている。編集委員は加藤彰彦・上間陽子・鎌田佐多子・金城隆一・小田切忠人の各氏。かもがわ出版。2916円。http://book.asahi.com/booknews/update/2017112100003.html?ref=rss2from ブック・アサヒ...

  • 【本の情報】 革命のファンファーレ―現代のお金と広告 [著]西野亮廣

    ■ネット時代の本の売り方を指南 漫才コンビ、キングコングのつっこみ担当、というより、発行部数32万部の『えんとつ町のプペル』の作者として話題の絵本作家が放つ、ネット時代の本の売り方の指南書だ。既存の概念が覆される。 『プペル』発売から約3カ月後、著者はネット上で全編無料公開した。結果、部数はさらに7万~8万部急伸した。なぜか。公開日に約200万人がアクセス。1%でも「紙の本を買おう」と思えば、「その...

  • 【本の情報】 ゴッホの耳―天才画家 最大の謎 [著]バーナデット・マーフィー

    ■素人探偵の異常な骨折り損? 時間を持て余しているひとりの退屈な暇人が、たまたまゴッホが住んでいたアルルに近い土地の住人であるという理由だけで、ゴッホの絵をあまり見たことも関心もないというのに、あの有名なゴッホの耳切り事件に異常な興味を覚えて、研究者も顔負けの追跡調査を始めた。 アルルに住んでいた1万5千人以上のデータベースから膨大な情報を得て、この一風変わった事件の全容解明に何千時間も費やす。美術...

  • 【本の情報】 他人の始まり 因果の終わり [著]ECD

    作者はラッパー。書き下ろしは10年ぶり。「アル中」体験を題材にした前作同様、過酷な状況を他人事(ひとごと)のように突き放す。 だが「なんとなくボンヤリと家族のありさまを書いてみよう」と書き始めたエッセイは、警察からの突然の電話で局面が切り替わる。実弟が腹を切って死んだという。なぜそんなことになったのか。 弟は、心を病んで死んだ母が家にのこした作者の父と住んでいた。家族から離れた自分のせいなのか。それ...

  • 【本の情報】 売春島 [著]高木瑞穂

     島民のほぼ全員が売春の恩恵を受け生活していた島がある。耳を疑うような話だが、存在するのだ。三重県志摩市の離島、渡鹿野島だ。 「客は全島民に監視されている」「内偵中の警察官が置屋のマスターになった」「実態を暴いた女性ライターが失踪した」。著者は現地に足を運ぶのはもちろん、島外に住む関係者からも話を聞き、島にまつわる都市伝説を検証する。虚像を剥ぎ、島がなぜ売春島になり繁栄したかを解き明かす過程はスリ...

  • 【本の情報】 12年にわたって連載された“最大の長編”

    手塚治虫「ブッダ」第1巻/潮ビジュアル文庫 一話完結型の『ブラック・ジャック』に代表されるように、手塚治虫作品は長いものでも短編や中編の連作が多い。全7部3000ページ(潮ビジュアル文庫では全12巻)、1972年から足かけ12年にわたって連載された本作は“もっとも長い長編”だ。累計発行部数は実に2000万部。文藝春秋漫画賞や米国アイズナー賞も受賞しており、文句なく手塚の代表作のひとつに挙げられるだろう。...

  • 【本の情報】 街と山のあいだ 若菜晃子さん

    ■山を味わう喜び、静かにつづる 「人生に山があってよかった」 そんな言葉をそっと置いて、本は終わる。湿った土の匂いがし、落ち葉を踏む音が聞こえてくるような、自然に身を置く喜びが伝わってくる山のエッセー集だ。 大学卒業から15年間、「山と渓谷社」で図鑑や登山雑誌の編集を手がけた。月に一度は連泊での登山取材をしていた山のプロ。退社したのち、フリーの編集者として働きながら、本のタイトルでもある「街と山のあい...

  • 【本の情報】 〈マンガ今昔物語〉第87回 恐るべき「少年ジャンプ」の舞台裏!

     大ヒット作の一方で怪作も少なくない大御所・本宮ひろ志だが、最大の問題作は1982年に「週刊少年ジャンプ」で始めた『やぶれかぶれ』だろう。主人公は『男一匹ガキ大将』や『俺の空』で30代半ばにして“集英社のVIP”になっていた本宮ひろ志本人。「みずから参議院全国区に立候補し、国会議員になるまでをそのままマンガにする」というとんでもなく野心的な企画だった! 井上ひさし、菅直人、田中角栄などに加え、当時の「ジャ...

  • 【本の情報】 リベラルとは何か 自由を重視する社会のルール 犬塚元

     データベースを検索すると、「リベラル」は、日本の政治では1990年代から多用されてきたとわかる。「保守対革新」に代わり、「保守対リベラル」が、政治対立の基本構図を表現する言葉になった。安倍晋三『美しい国へ』(文春ウェブ文庫・788円)は、リベラルを退けて保守の立場を掲げた。国家の伝統を重視する保守に対して、リベラル(自由主義)は、個人の自由を重視する。これが、対立の基本構図である。 ところが、「...

  • 【本の情報】 これを読まないと三流で終わる「最強のマーケティング・バイブル」

     一流のビジネスマンや成功している起業家が、必ず読んでいる一冊というものがある。 『ハイパワー・マーケティング』もそうした書籍の一つだ。 本書は、過去に二度刊行され、その内容の濃さから長らくコンサルタントやマーケッターのバイブルとなったベストセラーだ。現在書店で見かけるマーケティングにまつわる書籍の多くは、少なからず本書から影響を受けているか、その内容を細分化して語っているにすぎない。 そんなマーケ...

  • 【本の情報】 『アメリカン・ウォー』(上・下) オマル・エル=アッカドさん

    出版業界の最重要人物にフォーカスする『ベストセラーズインタビュー』。 第93回目となる今回は、デビュー作『アメリカン・ウォー』(上下巻/新潮社刊)がアメリカ国内で評判となり、邦訳版が発売、そして初来日を果たしたオマル・エル=アッカドさんが登場してくれました。 『アメリカン・ウォー』は2070年代から2080年代という近未来のアメリカを舞台にしたディストピア小説。化石燃料の使用禁止に反発した南部三州と北部州の間...

  • 【本の情報】 機龍警察―狼眼殺手 [著]月村了衛

    気がつくと朝になっていたということがよくおこる、巻を措(お)くあたわざる機龍警察もシリーズ6作目。 4作目までで主要な登場人物たちの過去を掘り下げてきた本シリーズも、5作目の短編集をはさみ、新展開を迎えている。 大規模テロと複雑化する世界情勢を背景に、警察組織内部の軋轢(あつれき)や、入り組む人間関係を描く本シリーズはエンターテインメントの要素をありったけたたき込んだ感がある。 タイトルにもある「機...

  • 【本の情報】 池澤春菜が薦める文庫この新刊!

     (1)『スチーム・ガール』 エリザベス・ベア著 赤尾秀子訳 創元SF文庫 1296円 (2)『アンチクリストの誕生』 レオ・ペルッツ著 垂野創一郎訳 ちくま文庫 972円 (3)『未必のマクベス』 早瀬耕著 ハヤカワ文庫 1080円 ◇ 物語に浸る喜びを味わえる、とびきり不思議な三本。 (1)娼館(しょうかん)で縫い子(娼婦)として働くカレンはある日、館に逃げ込んできた少女に恋をする。愛する彼女を守る...

  • 【本の情報】 図書館と文庫 対立生まぬ貸し出しに期待

     「(図書館での)文庫の貸し出しをやめてください」。全国図書館大会での文芸春秋松井清人社長の発言に、多くの反論が寄せられた。反論の多くは、出版の低迷を他人のせいにするなというものだ。 再反論の取材において文春社長は「低迷の原因は図書館にあるなどと言うつもりはない」(弁護士ドットコム)と弁明。その上で「せめて安い文庫本は買っていただきたい」と本来の趣旨を述べた。 本を書く立場からは共感する。「あなたの...

  • 【本の情報】 (オススメ 編集部から)芥川龍之介も中原中也も生きている

     芥川龍之介と中原中也。作品世界のみならずビジュアル面でも根強い人気の2人の人生と文学をガイドする『年表作家読本 芥川龍之介』(鷺只雄編著)と『年表作家読本 中原中也』(青木健編著)が、新しい装いで復活した(河出書房新社、各1944円)。本を丸ごと、漫画家・松田奈緒子さんの帯イラストで巻いた。前回発売から25年の時を飛び越え、実にいま感があふれてくる。 それぞれ、幼少時からの写真、地図や絵など図版...

  • 【本の情報】 大家さんと僕 矢部太郎さん

    矢部太郎さん=伊ケ崎忍撮影■もはや家族のような日々を漫画に この階段を上がった先の部屋を間借りして8年。木造2階建ての1階には88歳の大家さんが一人で暮らす。「ごきげんよう」とあいさつするおばあさん。帰宅して部屋の電気をつけると「おかえりなさい」と電話がある。「どちらがいいかしら」と遺影の写真を相談される。もはや家族、風変わりな「二人暮らし」をつづった。 大家さんとホテルでお茶していたときに、知人...

  • 【本の情報】 2017年、マンガの神様_生誕90周年へ! 手塚プロダクション松谷社長インタビュー

    手塚治虫生誕90周年を前に手塚治虫のこころを守り伝えていきます 僕が手塚治虫のマネージャーになったのは28歳のとき。ちょうど『ブラック・ジャック』が始まったころですよ。少年誌(週刊少年チャンピオン)なのに大人が主人公、しかも医者でしょう。「大丈夫かな?」と思ったけど、ご存じの通り大ヒット作になりました。何がすごいって、毎回20ページの読み切りで週刊連載。あんなこと、手塚治虫にしかできませんよ。そうこうし...

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