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2018年01月のエントリー一覧

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  • 【本の情報】 広辞苑 第七版 [編]新村出

    ■時代の映し鏡『広辞苑』が10年ぶりに大改訂された。新たに収録した項目は1万で、総項目は25万となった。ページ数も140ページ増えた。しかし本の厚みは第六版と同じというから驚く。だが進化したのは製紙技術、印刷・製本技術だけじゃない。 新たに収録された項目を見ると、この10年で日本語がいかに変化したかがわかる。それは日本社会、国際社会の変化でもある。 象徴的なのが、たとえば「安全神話」だ。語釈は「安...

  • 【本の情報】 人と違う道歩む姿、あっぱれ

    ■「ひかり舞う」 戦国時代に、男の「縫い物師」として新しい道を切り開いていった主人公の若者、平史郎のあっぱれな生き方に感銘を受けた。また父親の仕事も明智光秀の衣装係という設定に歴史の表舞台には登場することのない人々や職業に光をあてて物語を紡いでいる作者の思いがひしひしと伝わってくる。 父の死後、妹のサキも病死し、母と別れ、自立することにした平史郎の前に現れたのは、鉄砲衆のタツだった。彼が連れて行っ...

  • 【本の情報】 いのち [著]瀬戸内寂聴

    ■けばけばしい業の美意識よ! 「元気という病気」を自認していた著者がたて続けに大病に見舞われ、度重なる入院生活から無事帰還したその日から本書『いのち』が始まる。 自我(文学)と悟性(宗教)の境界を分ける二河白道(にがびゃくどう)を軽業師のように駆け抜ける小説家が病魔に襲われ、「死にたい!」と慟哭(どうこく)。心配無用! 白道の先に待つ阿弥陀如来の加護を受けた著者は、ついに最後の(?)小説を上梓(じ...

  • 【本の情報】 情緒に流れず、時流におもねらず 西部邁さんを悼む

    社会経済学者の西部邁さん 保守派の論客として知られ、討論番組「朝まで生テレビ!」(朝生)など、メディアでも活躍した評論家の西部邁(すすむ)さんが21日、遺書を残して東京の多摩川に入り、78歳で亡くなった。思想や文化など、幅広い教養に裏打ちされた評論活動を展開した西部さんの死を、交流のあった人たちが悼んだ。 西部さんと親交が深く、共著もある中島岳志(たけし)・東京工業大学教授(近代思想史)は、その保...

  • 【本の情報】 宮尾登美子の生き方に触れては 山本一力さん

    48年生まれ。作家。『あかね空』で直木賞。最新刊は『牛天神』(文芸春秋)。■相談 同僚女性との落差に心ふさぎ愚痴も 夫が営む会社が業績不振に陥り、借金返済と生活のために、私はパート勤めに出ました。けれども、同僚女性との落差(旅行、グルメ、子や孫への援助)に心がふさぐことがあります。社会人になった3人の子どもたちがいろいろと助けてくれますが、周囲と比べて、どうしても愚痴が出てしまいます。こんな私を奮...

  • 【本の情報】 (_オススメ 編集部から_)看護師が問う生と死

     現役の看護師である藤岡陽子さんが書いた医療小説の『満天のゴール』(小学館・1512円)は、人生の意味や死というものを考えさせられる作品だ。 主人公は4人。夫に裏切られて故郷に戻り、看護師として働き始める33歳の女性と10歳の息子。悲惨な過去を持ちながらも、辺地での医療に情熱を傾ける35歳の男性医師。人生をあきらめ、ただ死を待っている72歳の女性。 過疎地域に暮らす人々の営みの中で、4人の人生が交...

  • 【本の情報】 不死身の特攻兵―軍神はなぜ上官に反抗したか 鴻上尚史さん

    鴻上尚史さん=東京都墨田区江東橋、郭允撮影■「好き」が生き延びる武器になる 戦争中、飛行機ごと敵艦に体当たりする特攻を9回命じられながら生還した人がいる。佐々木友次さん。その生涯を多くの人に知ってほしい、と本にした。2016年に92歳で亡くなる前、札幌市の病院に通って話を聞いた。 「穏やかな方で、声高になることなく淡々と語ってくれました」 佐々木さんは陸軍の第1回特攻隊員に選ばれるが、爆弾を敵艦に...

  • 【本の情報】 小さな企業が生き残る [著]金谷勉

    ■販路までデザインし、町工場を再生 日本の企業は実に9割が中小企業。ものづくり大企業が次々と不祥事にまみれる中、「身軽だし小回りも利く」小さな企業こそ出番であるはずだが、現状は大企業の組織疲労以上に厳しい。 背景には、圧倒的な技術を持つ一方で、時代感度やビジネス感覚に遅れている、職人気質のマイナス面がある。 デザイン会社の社長として、そのギャップをつなぎ、経営不振の町工場や工房を立て直してきたのが...

  • 【本の情報】 エルサレムの首都問題 米大統領がタブー破った背景 立山良司

    エルサレムで、米国とイスラエルに抗議する人たち=2017年12月15日 エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地であり、国際政治の焦点でもある。19世紀には西洋列強が「聖地管理権」を掲げてしのぎを削り、20世紀になるとユダヤ、パレスチナ双方のナショナリズムの象徴となった。現在は米国の内政・外交のホット・イシューだ。 エルサレムの最終的な地位は国連決議などの交渉で決めるとして、国際社会は一...

  • 画期的なビジネスモデルと評判の「ワンズベスト・ビジネス」がパートナー募集(紹介制)

    ONE'S BEST | Eliminate the gap | ワンズベスト・ビジネスパートナー募集 http://lp.onesbest-lounge.com/consultant/?id=1555602349ロゴの由来:ONE'S BESTはピラミッド型組織ではなく、円形型の組織で構成されておりその組織図を意味しています。自然と共存し、人と人、企業と企業、国家と国家が助け合いを重視し、格差や争いが起こらない社会作りを目指しています。100種類以上の豊富な商材を、ワンストップで取り扱えるビジネ...

  • 【本の情報】 バテレンの世紀 [著]渡辺京二

    ■現代史の謎にも貴重な示唆 『昭和天皇実録』第十によれば、昭和天皇は1946年7月から8月にかけて、宮内省御用掛の木下道雄を出張させ、「九州におけるカトリック教派の状況」を視察させた。この記述は謎に満ちている。なぜ敗戦直後の時期に、天皇は九州のカトリックの動向に注意を払っていたのだろうか。 それを探るためには、16世紀から17世紀にかけての、バテレンと呼ばれたイエズス会をはじめとするカトリック教派...

  • 【本の情報】 辻山良雄が薦める文庫この新刊!

     (1)『アンネの童話』 アンネ・フランク著 中川李枝子訳 酒井駒子絵 文春文庫 767円 (2)『歴史の話 日本史を問いなおす』 網野善彦、鶴見俊輔著 朝日文庫 670円 (3)『増補 書店不屈宣言』 田口久美子著 ちくま文庫 842円    ◇ (1)その時の世界が閉じたものであったとしても、言葉はそれを超えることが出来る。アンネ・フランクは隠れ家生活のなかで、日記以外にも、童話やエッセイを書...

  • 【本の情報】 「こうすれば」詰め込んだ 今村昌弘「屍人荘の殺人」

    今村昌弘さん=滝沢美穂子撮影 神戸市在住の作家、今村昌弘さんのデビュー作『屍人(しじん)荘の殺人』(東京創元社)が注目を集めている。鮎川哲也賞を受賞し、昨年10月に刊行されると、「このミステリーがすごい!」など、三つの主要なミステリーランキングで1位に。前代未聞の仕掛けで「クローズド・サークル(閉鎖された空間)」を作り上げるなど、固定観念を打ち破る新たな本格ミステリーになっている。 関西では名の知...

  • 【本の情報】 本屋大賞、候補10作品を発表

     全国の書店員が売りたい本を投票で決める2018年「本屋大賞」の候補10作品が18日、公表された。受賞作の発表は4月10日。候補作は次の通り。(作品名50音順) 伊坂幸太郎「AX アックス」(KADOKAWA)▽辻村深月「かがみの孤城」(ポプラ社)▽小川糸「キラキラ共和国」(幻冬舎)▽知念実希人「崩れる脳を抱きしめて」(実業之日本社)▽今村昌弘「屍人荘(しじんそう)の殺人」(東京創元社)▽塩田武士「騙(だま)し絵の...

  • 【本の情報】 (舞台裏)スポーツ界の変化を反映

     2013年に東京五輪開催決定、15年にスポーツ庁発足、16年はバスケットのBリーグ誕生。ここ数年、スポーツ界で大きな節目が続く。 ビジネスの側面からスポーツをとらえた『スポーツビジネス 最強の教科書(第2版)』(平田竹男著、東洋経済新報社・4320円)は、この間の変化を物語る。初版は12年。5年で改訂し、厚さは1・4倍に。 ビジネスというとファンにはやや縁遠くも感じる。東洋経済新報社出版局の岡田...

  • 【本の情報】 手塚治虫・伝説のアニメーション大作をコミカライズ!

    『手?治虫 マリン・エクスプレス』3 手?治虫が1979年に発表した伝説のアニメーション『海底超特急マリン・エクスプレス』が、生前アシスタントを務めていた池原しげとによってコミカライズ。手?のデビュー70周年を記念して2016年に始まった企画だったが、生誕90周年を迎えた今年、ついに完結巻となる第3巻が発売された! 2050年、太平洋の海底を横断してロサンゼルスと東京を結ぶ海底超特急マリン・エクスプレスが...

  • 【本の情報】 児童文学作家の森山京さんが死去 きつねの子シリーズ

     「きいろいばけつ」など「きつねの子シリーズ」で知られる児童文学作家の森山京(もりやま・みやこ)さんが7日、脳出血のため横浜市内の自宅で死去した。88歳だった。通夜・葬儀は近親者だけで行う予定。喪主は長男索さん。 89年に「きつねの子シリーズ」で路傍の石幼少年文学賞、96年に「まねやのオイラ旅ねこ道中」で野間児童文芸賞を受賞。14年には日本児童文芸家協会から児童文化功労者の表彰を受ける。代表作の「...

  • 【本の情報】 「福沢諭吉」とは誰か―先祖考から社説真偽判定まで 平山洋さん

    平山洋さん(静岡県立大助教、日本思想史)■21世紀の客観的な福沢像を示す 日本の近代を振り返るときに、外せない重要人物の一人が幕末明治期の開明的な思想家、福沢諭吉(1835~1901)だ。福沢の評価をめぐっては、戦後になって「侵略的絶対主義者」との批判的学説が登場。その論拠が岩波書店の福沢諭吉全集「時事新報論集」(第8~16巻)にあるという。 だが、そもそもこの新聞社説を集めた「論集」には無署名の...

  • 【本の情報】 構想12年、ハンセン病が長編漫画に 姫路在住・古林海月さん「麦ばあの島」 岡山

    「麦ばあの島」「麦ばあの島」を描いた古林海月さん=兵庫県姫路市内金地慶四郎さん ハンセン病の回復者らが暮らす国立療養所邑久光明園(おくこうみょうえん)(岡山県瀬戸内市)を主な舞台にした長編漫画「麦(むぎ)ばあの島」(全4巻)が昨年11月に発売され、反響を呼んでいる。入所者らと交流してきた漫画家の古林海月(かいげつ)さん(48)=兵庫県姫路市=が構想から12年で描いた。(雨宮徹) 「麦ばあの島」は1...

  • 【本の情報】 <朝日新聞社のお知らせ>岩代太郎×浦沢直樹のコラボコンサート

     手塚治虫(1928~89)の生誕90周年イベントとして、作曲家・岩代太郎と漫画家・浦沢直樹が「MANGA SYMPHONY『○(まる)』」と題しコンサートを開きます。『レッドクリフ』などの映画音楽を手がけ映像とのコラボレーションに実績のある岩代による新作交響曲と、手塚治虫文化賞マンガ大賞を2度受賞した浦沢による描き下ろしの絵がステージ上でどう響き合い、どんな化学反応を起こすのか、ご注目ください。...

  • 【本の情報】 アベノミクスによろしく [著]明石順平

    ■「成果」は円安ぐらい モリ・カケとか改憲とかいろいろ問題は多いけれども、経済政策はうまくいっているから。選挙で自民党に投票した人の多くは、そんな気分なのだろう。しかし、景気が回復しているという実感はない。 アベノミクスはほんとうに成功しているのか? 役所が発表しているデータをもとに検証したのが明石順平『アベノミクスによろしく』である。著者は1984年生まれの弁護士で、主に労働事件や消費者被害事件...

  • 【本の情報】 デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか―労働力余剰と人類の富 [著]ライアン・エイヴェント

    ■産業革命と比べながら考える IT(情報技術)の進展によるデジタル革命は多くの人々を失業させ、激しい格差社会を招くのではないか?という悲観論が近年、世界的に高まっている。 一方でIT業界に多い楽観主義者は、技術の進歩は新たな仕事を生むので心配ないと言っている。百家争鳴の中、本書はこの今日的な論争に多数の興味深い視点を提供してくれる。 著者は産業革命とデジタル革命の類似点と相違点を指摘する。産業革命...

  • 【本の情報】 東直子が薦める文庫この新刊!

     (1)『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』 江國香織著 朝日文庫 821円 (2)『英子の森』 松田青子著 河出文庫 670円 (3)『お話はよく伺っております』 能町みね子著 文春文庫 788円    ◇ (1)は、すべて仮名で書かれた文章による幼児の体感する世界にはじまり、小学生、父母、老女、ピアノの先生など、主体を変えながら、共通する舞台での出来事が描かれる。同じ場にいても感じ方が異なる妙味が...

  • 【本の情報】 世界史を変えた「明治の奇跡」―インテリジェンスの父・川上操六のスパイ大作戦 [著]前坂俊之

     日清戦争(1894~95年)を完勝に導いた川上操六・陸軍参謀総長(1848~99)を中心に、明治日本のインテリジェンス(諜報活動)について考えた作品。川上はドイツ陸軍のモルトケ参謀総長に約1年半、戦略、戦術を学んだ。帰国後、藩閥にこだわらず人材を集め、部下に明石元二郎、福島安正などがいる。日清戦争で総指揮を執った川上は清国有利の前評判を覆した。命令に従わない先輩・山県有朋の解任に動くなど、強気の...

  • 【本の情報】 英文学者の小野寺健さん死去 カズオ・イシグロなど翻訳

     小野寺健さん(おのでら・たけし=横浜市立大名誉教授・英文学)が1日、老衰で死去、86歳。葬儀は近親者で行った。喪主は妻孝子さん。 編著書に「心にのこる言葉」など、訳書にジョージ・オーウェル「オーウェル評論集」、E・M・フォースター「フォースター評論集」、カズオ・イシグロ「遠い山なみの光」など。http://book.asahi.com/booknews/update/2018011200004.html?ref=rss2from ブック・アサヒ・コム 新着記事 htt...

  • 【本の情報】 (オススメ 編集部から)いのちの輝きとはかなさ

     仕事柄、読み切れないほどの本に囲まれています。それでも休日にお気に入りの本屋さんに行き、心動く一冊に出会う喜びは変わりありません。 年の瀬に、本屋さんからそっと差し出されるように出会った小さな本があります。石亀泰郎さんの写真集『ふたりっ子バンザイ』(夏葉社・2160円)です。子どもを撮影してきた石亀さんが年子の息子たちの数年間を写した作品で、約50年ぶりの復刊です。 裸ん坊でじゃれあい、布団の上...

  • 【本の情報】 こわいもの知らずの病理学講義 [著]仲野徹

    ■医学のロジックはシンプル 平安時代の『医心方』以後、医学書は数多(あまた)あれど、病理学の本が発売早々増刷を繰り返すなんてことがあっただろうか。 病理学とは「病気がどうしてできてくるのかについての学問」。著者は病理学者で、「病気になるということは細胞が傷むということ」という視点から、細胞でどんなことが起きると病気になるのかを解説した。 阪大医学部の講義が下敷きだが、「近所のおっちゃん・おばちゃん...

  • 【本の情報】 バー「サンボア」の百年 新谷尚人さん

    新谷尚人さん=飯塚悟撮影■時代越え、一杯一杯こころ込め 「生業(なりわい)はサンボアです」。バーを営む著者の自己紹介。風変わりな言い回しだが、そのこころは本書に溶け込んでいる。 東京、大阪、京都で現在14店が構えるバー、サンボア。発祥は1918(大正7)年、モダンな街、神戸に開かれた喫茶店のごとき、ミルクホール。今年、創業100年を数える。 戦災を越え、戦後を生き……昔、なじみの薄かった洋酒一杯一杯...

  • 【本の情報】 大好き西郷さん 言葉で、政治で、犬で、存在感 ペリー荻野

    大河ドラマの主人公となる西郷隆盛。書店には多くの関連本が並ぶ。左は鹿児島市の西郷像 今年のNHK大河ドラマの主人公は西郷隆盛。意外なことに単独で大河ドラマの主役になるのは初めてだという。思い出してみれば、大志を抱き、大久保利通(鹿賀丈史)と飛び上がっていた「翔(と)ぶが如(ごと)く」の西田敏行はじめ、「篤姫」の小澤征悦、「龍馬伝」の高橋克実など大河ドラマだけでも多くの西郷を見てきたが、そのイメージ...

  • 【本の情報】 縄文の思想 [著]瀬川拓郎

    ■神話と考古学を手がかりに分析 縄文人は何を考えていたのだろう。たとえば夜空に浮かぶ星を何だと思っていたのか、死ぬとどうなると思っていたのか。どんなふうに恋をして、何を目標に生きていたのか。 かなうなら、彼らが見ていた世界を彼らと同じように見てみたい。本書はそんな不可能とも思えるテーマに挑む知的冒険の書だ。 著者は、昭和30年代ごろまで瀬戸内海や西九州で多くみられた家船(えぶね)漁民と、アイヌや南...

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