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【本の情報】 近代日本一五〇年 [著]山本義隆


■国策大学との協働 石牟礼道子さんが亡くなった。ノーベル文学賞には彼女こそふさわしいと考えていたので残念だ。そんな思いを抱えて、『近代日本一五〇年』を読む。石牟礼さんが『苦海浄土』で描いた水俣病は、近代日本を象徴する事件なのだと痛感する。 著者の山本義隆は元東大全共闘の代表。大学アカデミズムとは距離を置き、予備校講師をしながら『磁力と重力の発見』など科学史に関する重要な本を書いてきた。 副題は「科学技術総力戦体制の破綻」。山本は序文で次のように述べる。 〈明治以降の日本の近代化は、中央官庁と産業界と軍そして国策大学としての帝国大学の協働により、生産力の増強による経済成長とそのための科学…






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【本の情報】 核戦争の瀬戸際で [著]ウィリアム・J・ペリー


■対話と抑止を両立させる意義 まるで、けんかにはやる子どもたちを諭す老教師の光景だった。90年代末、米議会で北朝鮮政策を語ったウィリアム・ペリー氏の姿を私は今も思いだす。 脅しに屈するのか。なぜ敵と対話するのか。いらだつ議員たちの問いに、元国防長官は噛(か)んで含めるように、対話と抑止を両立させる意義を説いた。 北朝鮮を孤立させれば崩壊すると信じるのは希望的な観測に過ぎない。米軍の態勢を維持しつつ、相手の真意を探る。それが当時、「ペリー・プロセス」と呼ばれた政策の肝だった。 20年後の今、北朝鮮問題は再び危機を迎えている。核をめぐる緊迫の度ははるかに増したが、為政者たちの思考は同じ轍…






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【本の情報】 ラテンアメリカ五〇〇年―歴史のトルソー [著]清水透

■錯綜した世界を分類して考察 私がラテンアメリカの世界に関心をもったのは、文学を通してである。そこには、マルケス(コロンビア)、ボルヘス(アルゼンチン)、そしてオクタビオ・パス(メキシコ)という、まるで異質な世界があった。しかも、それらは同一の基盤にある。なぜ、いかにして、そうなのか。私はその後、中南米の各地に行く機会があったし本も数多く読んだが、実はよくわからないままでいた。本書は、長年私が感じてきた疑問に答えてくれるものであった。 著者は1973年にメキシコに留学し、植民地時代のイエズス会を中心とするキリスト教伝道と先住民社会の関係の研究を始めた。しかし、従来の研究に不満を覚えて、7…



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【本の情報】 東直子が薦める文庫この新刊!


 (1)『写真で辿る折口信夫の古代』 芳賀日出男著 角川ソフィア文庫 1685円 (2)『恋する狐』 折口真喜子著 光文社時代小説文庫 626円 (3)『奇跡の人』 原田マハ著 双葉文庫 780円 ◇ 過ぎ去った時代の人の心に寄り添う喜びを感じることのできる3冊を紹介したい。 折口信夫は民俗学者として知られているが、歌人の釈迢空として「人も 馬も 道ゆきつかれ死にゝけり。旅寝かさなるほどのかそけさ」などの深遠な短歌を残している。苦しい旅を重ね、各土地に生きる人々が受け継いできた文化を研究した。(1)は、その足跡を鮮やかなカラー写真とともに辿(たど)ることができる。折口の見た世界…






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【本の情報】 (関連ニュース)パリ市役所で「浦沢直樹展」

「MONSTER」などの作品で知られる漫画家、浦沢直樹さんの個展が2月13日、パリ市役所で始まった。フランスでは、ほとんどの浦沢作品が翻訳され、公共図書館にも並ぶ人気だ。浦沢さんは「わずかな線の違いが、登場人物の気持ちを物語る。ひとつとして同じ表情はない。深い読み方をしてくれるフランスの人たちに見てほしい」と話す。 修正液の跡まで分かる原画や子ども時代に描いた絵など400点超を展示する。「YAWARA!」や「20世紀少年」のほか、パリのルーブル美術館をテーマにした「夢印」を紹介し、ストーリーやキャラクターづくりの手法も見せる。3月末まで、無料



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【本の情報】 (_オススメ 編集部から_)魚のおいしさ全開の図鑑


 水族館に行くと「この魚おいしいのかな」と食べることばかり考えてしまうあなた。ぴったりの絵本を見つけました。加藤休ミさんの『クレヨンで描いた おいしい魚図鑑』(晶文社、1728円)です。 載っているのは料理になった魚たち。サンマは塩焼きに、キンメダイは煮付けに、マダイは刺し身に、表紙にある通り、ビンナガマグロはツナ缶で登場です。クレヨンと侮ることなかれ。焦げ目が、照りが、あぶらが、実物以上においしさ全開で再現され、調理済みなのに命を感じます。 説明のページもひと味違います。魚の一生は、稚魚から産卵までで終わらず、水揚げ、卸売り、調味と続き、食卓に上るまで。魚の生息地マップには居酒屋やすし屋…






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